ピッチ補正ソフトの定番、Melodyne。
基本的な使い方は→Melodyne 4/Melodyne 5 の使い方1 から。
Melodyne 5 新機能の使い方もご参照ください。
ツールの使い方

ツールは上部のツール欄で選択するか、ピアノロール上で右クリックすると出てくるので、切り替えて使用します。
ピッチツール

ピッチツールで音程を変更したいノート(音)を上下にドラッグして、ピッチを調整します。

ノートの端にピッチツールを持っていくと、ピッチカーブに変化するので、これを上下ドラッグして角度を調整します。音間の滑らかさを表現できます。

ピッチモジュレーションツールは、ノートを上下ドラッグすることで、揺れ幅(ビブラート)を調整できます。ノート内部のカーブを反転させることもできます。
まっすぐにするとケロケロボイスに。

ピッチドリフトツールは、ノートを上下ドラッグすることで、ノート内部のカーブ自体を調整できます。
フォルマントツール

フォルマントツールは、声質(音質)を調整するツールです。

ノートをドラッグして線を上に持っていくと明るい機械的な音になり、線を下に持っていくとこもった男性的な音になります。
ピンポイントで使う事で抜け感を出したり、ケロケロボイスと組み合わせても面白いですね。
音量ツール

音量ツールは、ノートを上にドラッグすると音量が大きくなり、下にドラッグすると音量が小さくなります。

ノートをダブルクリックでミュートすることができます。
タイムツール

タイムツールは、ノートを左右にドラッグして、タイミング補正を行います。

タイムハンドルツールは、

ノートをダブルクリックするとマーカーが打たれるので、これを左右にドラッグすることでノート内のカーブを変化させることができます。

アタックスピードツールは、

ノートを上下にドラッグすることで音の立ち上がり(アタック)の速さを調整することができます。

ノートを上にドラッグするとアタックが短く強めになり、下にドラッグするとアタックが遅くなるのでやわらかい音の始まりとなります。
ノート分割ツール

2音や複数音なのに1ノートとして反映されている時は、

ノート分割ツールで、

分割して編集します。

分割タイプツールは、

分割した前後のノートに隙間ができ、独立した状態になるので、

タイムツールを使用してタイミングを重ねることが可能です。
和音編集を行う
editorとstudioエディションで行える和音編集。

和音編集を行うには、アルゴリズム > ポリフォニックサステイン を選択します。

どの音が鳴っているか視覚的に判断できます。
もちろんノートを動かして音程やタイミングを変えることができるので、Melodyne上でアレンジすることもできますね。
数トラック同時に表示する
studioエディションのみの機能となるマルチトラック編集は、複数トラックを同時に表示・編集することができます。
まずはLogicの各トラックにMelodyneを立ち上げて音源を読み込んでおきます。

トラックリストをクリックすると、左側にMelodyneを立ち上げているトラック名が出てきます。

編集中のトラックはオレンジに表示されています。

トラックリストから他トラックをグレー点灯させることで、ピアノロール上にグレーで表示されます。

編集したいトラックをオレンジに点灯させることで、選択していた他トラックが自動的にグレー点灯になります。
メインメロディーとハモリの音程やタイミング補正が視覚的に行えます。
私はこの機能をとても使ってます!!
MIDIとして書き出す
assistant 以上のエディションでは、Melodyneで編集したオーディオをMIDIとして書き出すことができます。

設定 > MIDIとして保存 から、任意の場所に保存して、読み込むと、

きちんとMIDIとして読み込まれていますね!
オーディオのピッチ・タイミング補正などに大活躍するMelodyne。
歌ってみたの補正だけならassistantエディションでも充分だと思います。
色々な機能を組み合わせて「良い感じ」に仕上げてくださいね!