パン(パンポット)とは、音の左右の定位のことです。
「パンを右に振る」「パンを左に振る」左右のどこから音を鳴らすか、ということです。パンニングとも言います。
トラック上でパンを振る方法は→パン(Pan)を振る(パンニング)をご確認ください。
今回は左右に加え、簡単に前後の調整や音の広がりの調節もできるDirection Mixer の使い方をご紹介します。

まずはDirection Mixer をかけたいトラックを選択します。次にAudio FX をクリックします。

Imaging > Direction Mixer > ステレオ を選択してDirection Mixer を立ち上げます。

「Input」
・LR:L=Left(左)、R=Right(右)
・MS:M=Mid(真ん中)、S=Side(両端)
通常はLRを選択しておいて良いです。
※M/S処理についてはこちらをご確認ください。

「Direction」を調節して、前後左右のどこから音を出すかを決めて行きます。
値がマイナスになると左から、プラスになると右から音を出します。
前後にも振れているので、聴きながら調整してくださいね。

「Spread」で音の広がりを調節できます。
値が大きければ聴こえ方が広くなり柔らかい印象に、
値が小さければ聴こえ方が狭くなり詰まった印象になります。

例えば似た音色のトラック2つそれぞれにDirection Mixer を立ち上げて、両方とも定位を真ん中にしておいて、ひとつは「Spread」を狭く、もうひとつは広くという使い方も面白い効果が得られます。